烏の巣

私見を垂れ流すブログ。悪しからずご了承ください。

オーディオの最適なシステムとは?

 

オーディオ趣味の目指すところは何か?

 オーディオシステムの構築は様々な種類があり、機器の組み合わせも考えれば、それはまさに無限大です。スピーカーはもちろんのこと、アンプの選び方でも音は変わりますし、さらに、ケーブルやインシュレーターといったアクセサリーの類でも音は変わります。

 組み合わせ次第で色々と音は変わりますが、全てのオーディオ趣味の人が目指しているところは、当たり前ですが「良い音を再生する」ということです。

 

 この命題を果たすためのアプローチは人の考え方によって色々とありますが、共通認識は極論1つしかありません。

 

それは、音源の劣化を最小限にする、ということです。 

 

 

音源の劣化を最小限にする

 どんなシステムでも、最後はアナログの電気信号としてスピーカーを介さなければ音は再生できません。

 音源の劣化を最小限にするかは、いかに正確な電気信号をスピーカーに伝えるかにかかっています。

 劣化が発生する要因は大きく3つで、

①電気信号の変換による劣化

②ケーブル接続による劣化

③回路の内部ノイズ並びに外部からのノイズによる劣化

です。

 例えば、以下のシステムを仮定します。

 

PC⇒(デジタルケーブル)⇒DAC⇒(アナログケーブル)⇒アンプ⇒(スピーカーケーブル)⇒スピーカー

 

 この場合、まずDACでデジタル信号からアナログ信号へ変換されます。さらにアンプによって信号を増幅し、スピーカーに出力します。

つまり、デジタル信号⇒アナログ信号の変換と、アナログ信号の増幅変換という電気信号の変換が発生しているので、そのぶん信号の劣化が発生しやすくなると考えられます。

 ちなみに、上記のシステムをデジタルアンプにすれば、真空管アンプトランジスタアンプといったアナログアンプよりも高い変換率が得られます。ですがデジタルアンプは構造上ノイズが発生しやすいという欠点があります。一長一短です。

 

 次に、ケーブル接続による電気信号の劣化を考えます。

ケーブル自体の電気抵抗による信号の減衰も考えられますが、正直誤差レベルだと思います。それよりも影響があるのは、機器の入出力部とケーブル端子の接続箇所においてだと考えています。

  デジタル信号は0か1かの離散信号ですので、劣化に強いと言われています。

ですがアナログ信号は連続した信号なので、信号の劣化の影響を顕著に受けます。

機器の間に挟むアナログケーブルが多いほど、劣化が生じる余地を与えてしまいます。

 

 また、複数の機器による様々な回路を経過することによる、回路自体から発生する内部ノイズの影響もありますし、外部からのノイズがケーブルに乗ってしまうことも考えられます。

 

 

 このように考えると、上記のシステムは「音源の劣化を最小限にする」という意味では不利な構成です。

 

デジタル音源の劣化を最小限にする方法

 デジタル音源の劣化を最小限に減らすためには、アナログ信号の状態を最小限に出来るシステムを構築すればよいことになります。

 

 個人的な最適解は、DAC内蔵のデジタルアンプでスピーカー出力する、という方法です。

 

私はケンウッドのKA-NA7というDAC内蔵のデジタルアンプを使っています。値段も手ごろで非常にコンパクト、消費電力も少なく、オススメです。

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 これはデジタル信号をそのままデジタルアンプで増幅し、スピーカー出力直前でアナログ信号に変換します。また、一連の工程をひとつの機器内で行うため、ケーブル接続や経過する回路は最小限で済みます。

 Amazon等では、中国メーカーのDAC内蔵デジタルアンプも売っています。私も試しに15,000円程のTOPPINGの商品を買ってみましたが、ノイズ対策が不十分で、どうもイマイチでした。こればっかりは製品自体の性能の問題です。

商品選びに失敗しないためには、名の知れた国内メーカーの商品をオススメします。

 

 ちなみに、CDプレーヤーが一体となったものは一体型レシーバーと呼ばれていますが、再生時のモーター駆動により振動が発生しますし、回路も複雑になり電源も分かれていないので内部ノイズが発生しやすくなりますので、アンプとしてもそこは分けたほうが良いと思います。

 

アナログ音源の劣化を最小限にする方法

 レコードはアナログ音源です。このアナログ信号をわざわざデジタル信号に変換するのはナンセンスです。実際、レコードプレーヤー+アナログアンプの組み合わせでレコードを楽しんでいる人が圧倒的に多いと思います。

特にレコードプレーヤーと真空管アンプの組み合わせは見た目もカッコ良いですし、王道ではないでしょうか。

 

 アナログ音源の信号変換およびケーブル接続を最小限にするシステムを考えます。

 

 ・・・・・・

 

 色々考えた結果、レコードに最適なのは蓄音機という結論になりましたw

 

まず、レコードをトレースした針の振動を電気信号に変換することがロスです。

蓄音機は、針の振動で振動板を振動させ、ホーンによって音を増幅します。この構造であれば、電気信号に変換した際のロスも無いし、ケーブル接続もありません。そもそも電気を使いません。

 

 以前、札幌の白い恋人パークで蓄音機の演奏会を聴きましたが、現代でも十分通じる音色だと感じました。

 

 レコードファンの人は、ビクターのクレデンザやグラモフォンのHMV203を中古で買いましょう。