Alesis Recitalを購入 そのレビュー
購入経緯
コルグの電子ピアノSP-170Sの具合が悪くなり、電子ピアノを新調しようと色々と調べ検討した結果、AlesisというメーカーのRecitalという電子ピアノを購入しました。
ALESIS Recital 電子ピアノ フルサイズ・セミウェイト88鍵盤 【アレシス】【初心者向け】【オンラインストア限定】 価格:27,800円 |
その使い勝手をコルグSP-170Sと比較しながら、レビューしたいと思います。
Recitalの大まかな特徴
以下の通りです。
・ハンマーアクション鍵盤ではなく、キーボードの鍵盤を若干重くしたような、セミウェイト鍵盤
・鍵盤を弾いた強さにより音の強弱(4段階くらい?)の表現が可能
・音色は5種類(ピアノ、エレクトリックピアノ、オルガン、シンセ、バス)
・価格は27,000円ほど
個人的な用途としては、音色は気分転換に変える程度なので、5種類で十分です。
価格については、コルグやカシオ、ヤマハのエントリーモデルが実売35,000~37,000円程度で販売されていることを考えると、1万円ほど安いのは大きな魅力です。
ただ気になっていたのは、ハンマーアクション鍵盤でない、ということです。コルグSP-170Sのハンマーアクション鍵盤との弾き心地の違いがどれほどのものなのか、気になりました。
調べた感じ、Recitalはネット販売がほとんどで、店頭販売はしていないようだったので、触ってみることができなかったのですが、SP-170Sの後継として購入しました。
Recitalの良い点
1 値段が安い
利点として真っ先に挙げられるのは、他のメーカーのエントリーモデルに比べ、1万円ほど安価である、ということです。
価格はRecitalと同等の類似商品でヤマハのpiaggeroという商品があるのですが、これは88鍵盤でなく76鍵盤です。電子ピアノを名乗れるのは、88鍵盤であることが条件であると思うのですが、そう考えると現状、3万円以下で買える電子ピアノはこのRecitalだけと思われます。
2 セミウェイト鍵盤なので、弾き心地が軽く、軽やかに演奏できる
ハンマーアクション鍵盤ではないので、予想はしていましたが、最初は弾き心地の変化に戸惑いました。ですがその分軽いので、指が疲れにくく、軽やかに演奏出来て、なんだか上手くなった気分になれます。
3 本体が軽量で、持ち運びしやすい
コルグSP-170Sの重量が12㎏であるのに比べ、Recitalは7.1㎏と軽量です。数値上では5㎏程の違いで、持ってみるとずいぶん違います。
普段は収納していて、演奏するときだけ取り出す場合や、屋外に持ち出す場合はRecitalが良いでしょう。SP-170Sは持ち運ぶとなると辛いものがあります。
Recitalの悪い点
1 セミウェイト鍵盤では、音の強弱がつけにくい
先述した通り、鍵盤を弾いた強さで音の強弱が付けられるのですが、Recitalはキーボード鍵盤を多少重くしたようなスコスコした弾き心地です。
この鍵盤では、音の強弱が安定せず、細かな表現が難しいです。(私が下手なせいもあるとは思いますが)
演奏においては、ハンマーアクション鍵盤のほうが絶対的に優れています。
2 音色がしょぼい
ポータブル型は内蔵スピーカーが小さいので、スピーカー出力ではいかにも「電子」ピアノ、といった音色になりがちです。これはSP-170Sも同様です。
ですがヘッドホン出力すれば、SP-170Sはきれいなピアノの音色であり、ピアノを弾いている気分に浸れます。
Recitalはヘッドホン出力でも電子音ぽく、お世辞にもきれいなピアノの音色、とは言えません。いかにも電子ピアノ音、みたいな感じです。
また和音ではそれぞれの音が混ざり合い、音がつぶれてしまうことも。強弱の付け難さも相まって、うまく演奏することができません。
3 ペダルが付属しない
サスティーンペダル(フットスイッチ)が付属していないので、別途用意する必要があります。もっとも、安いフットスイッチであれば1,000円ほどで購入できます。
それくらいは自分で用意すれば済む話ではありますが、逆にそれくらいは付属していても良いんじゃないかな、と思います。
私の場合は、SP-170Sに付属していたフットスイッチをそのまま流用できましたので問題ありませんでした。
4 ヘッドホン出力が3.5mmプラグに対応していない
通常、ポータブル用として一般的に販売されているヘッドホン・イヤホンの端子は3.5mmプラグです。6.35mmプラグは、高級ヘッドホンやプロユースヘッドホン用です。
入手のしやすさでは圧倒的に3.5mmプラグですが、Recitalは6.35mmプラグにしか対応していないので、別途変換アダプタを用意する必要があります。
総評
キーボード以上、電子ピアノ未満、といったところでしょうか。
電子ピアノに限りなく近いですが、楽器としてではなく、ホビー用途でしょう。
本当に初めてピアノを触り、とりあえず弾いてみたいという人や、セカンドピアノとして割り切って購入する人向けの商品です。
しっかりと弾きたい人や、レッスンを受けたいと考えている人は、もう1万円追加してコルグやカシオ、ヤマハのエントリーモデルを買ったほうが良いです。
もう5,000円程安く、2万円ちょっとで購入できるのであれば、間違いなく良い商品だと思いますが、やはりハンマーアクション鍵盤と音色の良さが電子ピアノには必須ですね。
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